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「ケガキ」って何?―初心者のための使い方・トラブルの解決策ガイドー

「ケガキ」って何?―初心者のための使い方・トラブルの解決策ガイドー

編集日 | 2025/12/01

伊藤商会編集者

編集者 / 伊藤商会オンラインショップ

伊藤商会は昭和60年、東京都板橋区に創設された、建築向けのラッキング材、鋼材、副資材、建築板金、板金工具、保温材などを取り扱う建材専門です。
伊藤商会公式オンラインショップは、建材専門店として現場工事業者・設備業者・個人での職人様向けにオンラインショップにて通信販売しています。

「ケガキ(罫書き)」は、金属・鋼材・木材などの加工を正確に行うための“印を書く”作業です。
寸法通りに切断・穴あけ・組み立てを行うには、ケガキがミスなくできることが不可欠です。
本特集では、「ケガキとは何か」から、基本的な使い方・必要な工具・よくあるトラブルとその解決策まで、初心者の方でもわかりやすく丁寧にご紹介します。
加工・ラッキング材の扱いに携わる方、工具選びに迷っている方、現場でケガキ作業をもっと安全・効率的にしたい方はぜひ御覧ください。

目次

1. ケガキとは何か

ケガキとは何か

▲ 伊藤商会オンラインショップで販売しているケガキ板

ケガキ(罫書き)とは、金属や木材の表面に、加工や穴あけの基準となる線を刻む作業のことです。

部材の切断位置・ボルト穴の位置などを正確に決めるために行われ、製造・建築・ラッキング施工など、あらゆる現場で欠かせない工程です。
ケガキは、図面通りの仕上がりを実現するための「最初の精度管理」といわれています。
この工程を正確に行うことで、後の加工・組立て作業をスムーズに進めることができ、仕上がりの品質も大きく向上します。

2. ケガキに必要な工具・素材

ケガキ作業には、線を引くための専用工具や、下地を見やすくするための補助材料が必要です。
主に以下のような道具が使われます。

主なケガキ用工具

① ケガキ針(スクリブル)

ケガキ針(スクリブル)

金属や樹脂、木材の表面に細い線をつけるための基本ツール。
先端が鋭いタイプは細かい線を描くのに適しており、少し丸みを帯びたタイプは柔らかい素材に向いています。
ステンレス製や超硬チップ付きなど、耐久性や用途に合わせて選ぶと長く使えます。

② スチール定規・スコヤ(直角定規)

スチール定規・スコヤ(直角定規)

ケガキ線をまっすぐ、または正確な角度で引くための補助工具。
定規の端をしっかり押さえて線を引くことで、ズレのない正確なマーキングが可能です。
スコヤは直角を確認したいときに便利で、部品の取り付け位置を正確に出す際にも活躍します。

③ マーカー・チョーク

マーカー・チョーク

金属表面など、針では見えにくい場所に下書きをする際に使用。
特に黒皮鉄やアルミなど、ケガキ線が見えにくい素材では、白マーカーや蛍光チョークが便利です。

④ クランプ・万力

クランプ・万力

ケガキ中に素材が動くと正確さが失われます。
クランプや万力でしっかり固定し、安全かつ安定した状態で作業を行いましょう。

3. ケガキの基本手順

ケガキは「慣れよりも手順」。
焦らず、基準線を大切にすることで、仕上がり精度が格段に上がります。

焦らず、基準線を大切にすること

① 作業準備:素材と工具の確認

まずは、ケガキを行う前に素材と工具の状態を確認しましょう。
金属や木材の表面に油分・サビ・汚れがあると、ケガキ線が正確に引けません。
脱脂剤で軽く拭き取り、必要に応じてサンドペーパーで表面を整えます。
また、ケガキ針の先端が鈍っていないか、定規やスコヤが歪んでいないかもチェックすることが大切です。

② 図面をもとに寸法を確認

ケガキの目的は「加工前に正確な位置を示す線を描くこと」
そのため、作業に入る前に図面を確認し、必要な寸法・角度・位置を整理します。
重要な点は、加工の基準となる位置(基準面・基準線)を明確に決めることです。
これを基準にケガキを行うことで、後の穴あけや切断も正確に行えます。

③ 素材を固定する

素材をしっかり固定してから作業に移ります。
動きながら線を引くと、寸法のズレや傷の原因になるため、クランプや万力で安定させましょう。
机の上での作業の場合も、滑り止めマットなどを使って、動かない状態をつくるのがポイントです。

④ ケガキ線を引く

スチール定規やスコヤをあてがい、ケガキ針で正確に線を引きます。
針を強く押しすぎると素材を傷めることがあるため、軽くなぞるように描くのがコツ
複数の線が交差する場合は、どの線が基準かを意識して引くと、後の作業がスムーズです。
アルミや黒皮鉄のように線が見えづらい素材では、あらかじめマーカーやチョークで下書きをしておくと見やすくなります。

⑤ 寸法を再チェック

すべての線を引いたら、最後に定規やノギスで寸法を確認します。
「ケガキがズレていないか」「角度が正確か」をチェックすることで、加工時のミスを防げます。
特に穴あけや溶接など、後戻りできない工程に入る前の確認は必須です

⑥ トラブル対策と仕上げ

線が見えにくい・ズレやすいなどのトラブルがあった場合は、照明の位置や視線の角度を変えることで解消できることがあります。
また、ケガキ後に誤った線を消す場合は、軽くペーパーをかけて再度描き直しましょう。
きれいにケガキを仕上げることで、加工後の完成度にも大きな差が出ます。

4. 施工時によくあるトラブルと解決策

施工時によくあるトラブルと解決策

ケガキの精度が低いと、組立時にボルトが合わない、部材が歪むなどの不具合が生じます。
“加工前の確認”を徹底することが、施工の品質を守る第一歩です。

▪ ケガキ線が見えない場合
青ニスが薄い、もしくは照明が暗いことが原因です。青ニスをしっかり塗り、光の向きを調整することで解決できることが多いです。

▪ 線がずれてしまう場合
手ブレや定規の固定不足が原因です。作業台や治具で固定してしっかり安定させてから書くとずれずに書くことができます。

▪ 穴位置が合わない場合
こちらは測定ミスや基準面のズレが原因で発生します。ケガキ前に基準面・寸法を再確認してから施工作業に移ることをおすすめします。

5. まとめ|ケガキで加工精度と施工品質を高める

施工時によくあるトラブルと解決策

ケガキは、単なる「線引き」ではなく、正確な施工・安全な組立てのための基礎工程です。
正しい道具選びと手順の理解が、作業効率を大きく変えます。
伊藤商会では、ラッキング材をはじめ、現場で扱いやすい各種鋼材・部材を多数取り揃えています。
精度の高い加工・施工をお考えの方は、ぜひ当社の製品ラインナップをご覧くださ

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